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町のイラストが完成するまでの過程。

2014年7月30日

ILLUST

みなさん、こんにちは。デザイナーの河野ヒロシです。
この2、3日は陽射しはジリジリと熱いのですが、風もあり涼しく扇風機だけでもなんとか過ごすことができて快適です。少し昔の夏に戻ったような感じがしています。こんな夏が続くと、夏を本当に楽しめるのですが。
太平洋高気圧が二つに分かれたため、寒冷前線が少し南下しているようです。でも、そのせいで新しく発生した台風11号の進路がちょっと心配です。

さて、今日は少し前に茅ヶ崎市の冊子制作のお手伝いをしたときに描いた、町のイラストをご紹介しようと思います。
本来ならイラストレーターさんにお願いしたいところですが、時間的・予算的問題もあるのでORANGE WATERにてイラストを描くことにしました。

まずはGoogleMapで町の全体像を確認して、鉛筆で下書きをする。

不動産のような広告やキャンペーン、パンフレットの制作の際は、必ず航空写真を撮影するので、それを元にイラストレーターさんにお願いして町のイラストを制作していきます。
不動産広告で航空写真を使用せずイラストのは、デフォルメをすることで見せたい箇所に焦点を合わせられたり、イラスト効果として、温かみや逆に華やかな印象を作り出すことできるなどの理由からです。写真よりもイラストのほうが広告を見た人に町のよい印象を伝えやすくなり、不動産広告ではイラストを使うことが多いようです。

Googleマップ

今回は、航空写真なども無いので、GoogleMapを見ながら描き上げていきます。GoogleMapは真俯瞰なので建物など形は想像しながら描き上げていきます。何度も通っていた町でもあるので建物の印象が頭に残っていますし、GoogleMapの便利な「ストリートビュー」があるので、それを使い確認もしたりして。
といっても、あくまでもイメージが伝わればいいので、あまり手をかけてはいません。時間も無いので。笑

ひたすら建物のアタリをつけていきます。建設予定の運動公園があり、仕方ないので完成イメージ図などを参考に想像しながらアタリをつけていきます。
かなり大雑把です。

町のイラストの手書きラフ

ペン入れ。下書きを元にペンで仕上げていきます。

下書きが完成したら、ペンで仕上げていきます。このイラストを描いていた頃、私が万年筆にハマっていて、イラストのペン入れも何も考えず万年筆で描きはじめてしまいました。これが失敗。下書きの上にトレーシングペーパーを置き、直接ペン入れをしていたのですが、トレーシングぺーバーと万年筆の相性が悪く、微妙に線がにじんでしまいました。描きはじめた当初はそれが味になるかと考え描き続けてしまったのですが、建物などの線が増えていくにつれ、線がちょっとうるさいかなっと感じるようになってしまいました。

かなーーり描いちゃったしなぁ。どうしよう。。。えーーい、時間も無いしこのまま進めてしまえ! 時にはこういう勢いも必要です。

ペン入れ

パソコンに取り込んで、着彩! 可愛く・親しみやすく。

ペン入れが終わったら、パソコンに取り込んで着彩をしていきます。可愛く・親しみやすくしたかったので、屋根の色はカラフルにしていきます。
ひたすら色、色、色です。絵がどんどん完成に近づいていくので、着彩が一番楽しい時間です。

町のイラスト、着彩

そして、町のイラストが完成です。ちょっと寂しい? 最終的には、イラストの上にキャッチコピーや説明の文字の文字が載るので、これくらいが丁度よかったりします。

町のイラスト完成!

町のイラストを描くというお仕事は普段なく、はじめは描くのも面倒だなぁっと思っていたのですが、やってみると思いのほか楽しめました。
イラストレーターではないので、「自分のタッチ」みたいなモノもなく何となく進めてしまった感はあります。最近は率先してイラストを描くようになっているので、また違った形の町のイラストを描き上げることもできるような気がしています。

GoogleMapが登場してから自分が住む町を俯瞰で見ることができるようになり、自分の住む町を検索したり、行ってみたい場所を検索してみたりして楽しむようになっています。自分の住む町をイラストで見ることが出来たらもっと楽しいのでしょうね。また、イラストであればイラストレーターやクリエーターの主観も入るので、新しい町の発見にも繋がったりもするんじゃないでしょうか。

こういうお仕事も積極的に挑戦していきたい!と、このブログを書きながら思う次第です。

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